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3人のお子さんを育てながらヨガも!東京から移住した高木さんインタビュー

nanairo
高木さんインタビューアイキャッチ

インタビューを受けた人:高木礼衣さん
インタビューをした人:NINJA MAVEN(https://ninja-maven.net/)
インタビューの場所:高木礼衣さん友人宅

インタビューについて

今回、インタビューを受けた人は高木礼衣さん。東京出身で2020年に東京から移住。地域でヨガインストラクターとして活躍しているかたわら3人のお子さんを育ている。

実際移住してみて「最高です」とおっしゃる高木さんにご自身のこと、実際の移住に関してのことなどをインタビュー形式で聞き、まとめている。

またインタビュー前には実際におこなわれているいるヨガ教室も見せていただいたのでその様子も写真で紹介する。

高木さんのこと

- インタビューよろしくお願いします。それではまず自己紹介をお願いします。

高木さん:
移住する前はグランドハイアット東京エステティシャンとして働いたり、ヨガインストラクターをしていました。子どもが3人いて、2020年9月に東京からここいの町神谷地域に移住しました。夫は仕事の関係で東京と高知を行き来しています。

- 現在は何をされていますか?

高木さん:
子どもたち3人を育てる主婦をしながらヨガ教室和ハーブ教室をしています。ヨガ教室はオンラインでおこなったり月2回程度加田地区の老人憩いの家でおこなっています。あとはそれらをより深く学べるようなリトリートも時々やってます。

- リトリート?初めて聞きました。リトリートとはなんですか?

高木さん:
例えば、東京や県外の方々が高知に来て自然の中で癒されるお手伝いというんですかね。大自然の中にしかない和ハーブを摘んで様々に活用したり、忙しい日常から離れて美しい山や川や生き物が住む高知でヨガを深めることで、新たな気づきと出会い、その後の人生がさらに良くなるようなさりげないサポートをさせて頂いています。

- そうなんですね。休日は何をされていますか?

高木さん:
一番下の子どもが4歳なので公園や河原で遊んだり、四季折々の和ハーブ(野草)を摘んだりとかですかね。後は土佐和ハーブ協会で和ハーブ(野草)の講座も月に一回主催させていただいています。

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- 和ハーブ(野草)の講座ですか。

高木さん:
そうです。畑とかだったら草刈りするようなセリヨモギとかハコベとかツクシもそうだし、そういった和ハーブ(野草)をフィールドワークを通じて、実際に摘み、その場でお料理してみんなで食べたり、その他の活用方法と共に効能や特徴を楽しく学ぶ会を主催しています。

- 趣味はありますか?

高木さん:
畑が大好きですね。畑を借りて今だったら玉ねぎとかそら豆とかあと人参大根ほうれん草、使うものは大体育てています。

- 得意なことはありますか?

高木さん:
発酵食品作りかな。味噌も麹から作っています。

手作り稲わら納豆、この他にも醤油やお味噌などを手作りしている

- ハマっていることはありますか?

高木さん:
和ハーブ(野草)摘みとか発酵食品作りにずーっとハマっています。子どものお弁当をほぼ毎日作るのですが、四季折々の和ハーブやゼロから作る発酵食品を自分なりに工夫して作っていたら、ぐるっとママ高知のお弁当特集のトップに取り上げられるようになり、さらにハマってしまっています。(笑)

和ハーブをふんだんに使ったお弁当
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- 毎日の日課はありますか?

高木さん:
日常の中でヨガを取り入れることをとても大切にしています。あとは、子どもたちのお弁当に和ハーブと手作りの発酵食品を取り入れ、見た目にも美しく作れるように工夫しています。今だったらツクシハコベとかセリとかカラスノエンドウタケノコとかを使っています。

移住を考え始めたきっかけについて

- 移住を考え始めたきっかけや理由について教えてください。

高木さん:
子育てをしていて東京にいながらもディープな山の中に連れて行き、そこで自然農に挑戦してみたりとそれも工夫しながら楽しかったんだけれども、決定的になったのはコロナ禍ですね。色んなものが制限がされている中で子どもに本当にのびのびさせてあげたい、という思ったのが一番の移住のきっかけですね。あとは次男の受験のタイミングが重なったというのもあります。

- 色々移住する候補地は日本全国あった中でなぜいの町にしたのですか?

高木さん:
夫は仕事の関係で東京に行ったり来たりになるので、最初は近いところから調べました。山梨とか千葉とか長野とか。でもしっくりはこなかったんですよね。次男の受験する学校とかも踏まえて。その時に「とさ自由学校」が高知にできたということでその体験入学の募集がちょうどあって、あといの町の「中間管理住宅」の募集も同時期にちょうどあって、全てタイミングが良くて、で実際きてみたらすっごく良いなと思って。もう(東京に)戻る必要はないな、と。

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中間管理住宅:市町村への移住・定住促進を目的として、町内の空き家を整備し、希望者に賃貸する住宅。

- なるほど。タイミングが合ったのですね。移住する前にしておいた方が良いことはありますか?

高木さん:
移住に興味が出たら、先延ばしせずにすぐに調べるのは大事かなと思います。自分の直感を信じて一回行ってみたり、インターネットで調べてみるとかというのが大事かなと思います。そうすると、行動したからこそ出会える次の情報があることに気づけるからです。

実際移住してみて思ったこと

ヨガは呼吸法から始まる。

- 実際移住してみてどうでしたか?

高木さん:
最高です。食べ物も美味しいし、同じトマトでも最初は「たかがトマトでしょ」って思っていたんです。でも食べたら本当に美味しい。あとはそうですね、人が優しいです。例えば、都会だったら子どもが騒いじゃうと肩身の狭い思いをすると思うんですけど、仮に騒いだとしてもすごく優しく声をかけてくれて理解してくれたりとか、本当にあったかいなと思います。子どもを育てる上で、子どもが野菜を育てたり魚を釣ってみたり自然と関わる経験をさせてあげられるので良いですね。

- たしかに。東京でそれは難しいですよね。

高木さん:
あとは子育てしていたら都市圏と田舎との教育の質とか習い事の質の差とかが気になると思うんですけど。結構高知の教育の質は高い気がしていて。東京だと割と時間でキッチリ区切られていてお金もたくさんかかってしまったりしますけど、高知だと先生方もアットホームに深く支援してくれていると思います。そう考えると、高知の方が結果的に質も高いし、子どもたちも楽しめているような気がします。

移住してよかったことについて

- 移住していてよかったことを教えてください。今の話を聞いていると悪いところがあまりないようですが。

高木さん:
そうですね。悪いところないですね。移住前は私と子どもたちが高知に来てしまうと夫と二拠点生活になるのでそこが心配していた部分ではあったんですけど、結果的に夫が東京から高知に来た時に密度の濃い時間を家族で過ごすことができているんですよね。例えば、BBQをしようかってなったら家の前の河原でBBQができたり。同じBBQでも東京だったらものすごい準備して何時間もかけて山梨行って渋滞して人がたくさんいてて、、、ってなってたので、だから二拠点生活も充実していますね。

- 移住して大変なことを教えてください。

高木さん:
二拠点生活でいうと私が風邪をひいた時ですね。子どもたちもいるので。あとは交通ですね。習い事だったら私が送迎しなければならなかったりしますから。

- 移住して驚いたことを教えてください。

高木さん:
ご近所の方が普通に入ってくることですね(笑)あれは最初びっくりした(笑)

移住前と比べて生活費について

- 生活費は移住前と比べてどうですか?

高木さん:
やっぱり食費はかかならいですね。あとは休みの日に出かけるお金もかかりませんね。東京で自然のものを得たいと思ったらキャンプにしろお金がかかるし、子どもたちの習い事も東京で同じことをしたら2〜3倍かかるんじゃないかなと思います。でも2〜3倍かけなくても練習時間や質は高いと思います。

- なるほど。先ほどおっしゃっていた高知の教育の質の高さというところですね。

高木さん:
逆にかかった部分でいうと、、でも交通費もそんなに変わらないかな。

神谷地域の良いところについて

- お住まいの加田地区の好きなところ魅力について教えてください。

高木さん:
加田地区は特に地域の人たちはすごく優しいというのが魅力ですね。あとは、「ほどよい田舎」ですね、例えば私みたいに子育てしている方は子どもの習い事とか高知市内などでしたいと思った時に行きやすい。高知市内までは車で20分くらいなので。そして同時に自然の中にもいられるというのがすごく良いところですね。

地域に馴染むために意識していること

- 地域に馴染むために意識していることはありますか?

高木さん:
そうですね。野菜をいただくことがあったりするので、その時は私も心を込めてお返しをさせてもらったり、心地よいやり取りをさせていただいてますけど、そこまで意識していないかなぁ。挨拶はしっかりさせてもらってますね。コミュニケーションを大切にすることですかね。(老人憩いの家でおこなっている)ヨガに関してもできるだけ地区の方には普段からよくしてもらっているので感謝を表す場にさせていただきたいなと思っていて、その方の体調があまり良くなかったらその方に合う野草茶を持っていったりとか。

- 加田地区の老人憩いの家でヨガ教室を開いているのですね。

加田老人憩いの家でのヨガ教室

高木さん:
月に2回、加田地区の老人憩いの家でヨガ教室を開いています。来る方は加田地区住んでいる方が多いですね。

神谷地域の住居・仕事のこと

- この地域で住むには、どんな人に合いそうですか?

高木さん:
そうですね。加田地区の方は明るい方が多いので、コミュケーションが好きな方。あとは自然が好きな人。畑も貸してくれるし。

- 色んな地域がある中で神谷地域に移住するメリットはありますか?

高木さん:
高知龍馬空港からもそんなに遠くないことですかね。例えば四万十方面だと空港遠いじゃないですか。あとは川もキレイなので遊びやすいですよね。

- いの町に移住するにあたってどのような仕事がありますか?


高木さん:
どうでしょうか。結構webデザイナーなどリモートで仕事をしている人が多いです。あとはマルシェなどのイベントが多いので、そういう自分の商品を作ってイベント出店したい人なんかは楽しいと思います。

- 住居のことや地域のことで困ったことがあればどこに相談すれば良いですか?

高木さん:
困ったことがあんまりないですね。ただ一度テレビのアンテナが壊れちゃって、その時は町役場の方に対応してもらいました。(個人住宅の場合は電気屋などに相談)

神谷地域だからこそできること

- 今住まわれているところだからこそできることはありますか?

高木さん:
火おこしですかね(笑)BBQもすぐできます。だから災害が起きてもそこまで困らないんじゃないかって、なんとなく自給ができるんじゃないか、ってぐらい環境が整っていることですね。あとは山の沢水が汲めること。鮎の掴み取りができたり、あとはテナガエビやウナギも捕れる。子どもたちのプールが自然の川ですね。

掴み取りした魚たち

- 今住んでいるところだからこそ食べられるものはありますか?

高木さん:
四季折々の和ハーブ(野草)ですね。和ハーブ(野草)だけで暮らせるくらいです(笑)東京で野菜を買うとものすごく高いんですよね。でもこっちだとみんな「いらない」って言うくらいあって。フルーツも良いですよね。それを当たり前のようにたくさん食べられますよね。

- 周辺にはどのような魅力がありますか?

高木さん:
川だと仁淀川の上流が特にキレイです。池川の方とか柳野とかとかも好きです。

おわりに

- 今後の目標はありますか?

高木さん:
私が一番したいのは子育てを通して深めてきた自然と調和の暮らしの素晴らしさをヨーガと共に発信し、お伝えしてゆくことです。現在も既にその土台づくりを楽しんでいるところで、神楽YOGA神楽YOGAリトリート神楽HERBとして活動していますが、子どもたちがまだ小さいうちは、日本の原風景が残る高知の大自然で、あと数年したら海外のパーマカルチャーを学び、一番住みたい場所で、小さな村を作りながら丁寧な暮らしを楽しみ発信したいです。

そんな目標が持てるのも、神谷地域で既に実践できるからこそだと感謝しています。

- この記事を読んでくださっている方に一言お願いします。

高木さん:
移住に迷っているのならまずは飛び込んでみたら良いかなと思います。考えていると多分考えているのがずっと続くだけになると思うので、まず本当に移住したいと思うなら行ってみて、そこで「ちがう」ってなったらそこで変えれば良いし、挑戦したいと思ったら移住に挑戦してやりたいと思っていることを実現していってもらえたらと思います。

- ありがとうございました。

編集後記

インタビューに合わせてヨガの様子も見せていただいた。当日は天気もよく風もときおり吹いて春の陽気を感じさせる1日だった。そこで行われたヨガは自然と調和するような素敵な時間が流れているようだった。高木さんはインタビュー中常に笑顔で丁寧な優しい言葉で話しされているのが印象的だった。野草のことについてとても詳しくて勉強になることばかりで、和ハーブ(野草)のことについては高木さんに聞けばきっと色々と教えていただけそうだと感じた。きっと自然が好きな人にとってはこの神谷地域に住むのはとても相性が良いだろう。

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